2025年の法改正により、企業には「育児・介護と仕事の両立支援」を一層強化することが求められています。
特に、育児・介護休業法の改正によって、「3歳以上の子を持つ社員への柔軟な働き方(テレワーク等)の措置(義務化)」や「3歳未満の子・介護を行う社員へのテレワーク導入の努力義務」が明確に示されたことで、柔軟な働き方の環境整備が重要な経営課題となっています。
出典:厚生労働省『知っておきたい 育児・介護休業法』
このように法的な整備は進んでいますが、一方で、企業の実務においては「制度は作ったが、現場が回らない」という運用面の課題が多くの企業で残っています。
育児・介護休業法のポイント:「義務」と「努力義務」
今回の改正で、企業が対応すべき主なポイントは以下の2点です。
【義務】3歳~小学校就学前の子を持つ社員への措置
企業は、対象社員に対し、以下の措置のうち2つ以上を導入し、社員が選択できるように義務化されます。
- ・始業時刻等の変更(時差出勤、フレックス等)
- ・テレワーク
- ・短時間勤務制度
- ・新たな休暇の付与
- ・保育施設の設置運営(費用補助含む) など
【努力義務】3歳未満の子・要介護家族を持つ社員への措置
企業は、対象社員が希望した場合、テレワークを選択できるよう措置を講じることが努力義務とされました。
このように、制度の“整備”から“実践”へとフェーズが変わりつつあるのが、現在の企業課題です。特に管理職・人事部門には、制度の導入だけでなく、実際に運用できる仕組みづくりが求められています。
課題:休業者・テレワーク者の業務継続の難しさ
法的な枠組みが整っても、現場では「急な在宅勤務への対応」や「セキュリティ確保」など、運用面で多くの課題が残っています。特に中堅・中小企業では、既存システムの制約がネックとなるケースが少なくありません。
- ・突発的な対応の発生
突発的な育児や介護への対応により、急な休業・在宅勤務が発生してしまいます。 - ・データアクセス不可
業務データが社内PCにしか保存されておらず、在宅からアクセスできない問題があります。 - ・セキュリティの懸念
情報漏えいやセキュリティの懸念から、私用PCでの作業が認められないケースが多いです。 - ・パフォーマンスへの不満
いざ仮想デスクトップを導入しても、需要急増で「動作が重い」といった不満の声が続出することがあります。 - ・情シス担当者の負荷
ハードウェア障害が頻発し、情シス担当者が対応に追われ、本来の業務が圧迫されます。
こうした課題解決のために仮想デスクトップ(VDI)が有効ですが、自社でサーバーを構築・運用するのは多額の初期コストと専門知識が必要となり、特に中小企業では導入のハードルが高いのが実情です。
このような環境下では、柔軟な働き方が難しく、結果として優秀な社員の離職や戦力ダウンにつながります。
解決策:仮想デスクトップで安全かつ柔軟に業務継続
こうした「コスト」と「セキュリティ」の課題を同時に解決するのが、クラウド型の「DaaS(Desktop as a Service)」です。
DaaSは、仮想デスクトップ環境を月額料金などで利用できるサービスです。自社でサーバーを持つ必要がありません。
- ・迅速・低コスト導入
サーバー構築が不要なため、初期投資を抑え、すぐに利用開始できます。 - ・運用管理が不要
障害対応やパフォーマンス監視といった、専門知識が必要な運用を弊社が代行。情シス担当者の負担を大幅に削減します。 - ・高いセキュリティ
社外からでも安全に社内環境へアクセスでき、データはクラウド上に保存されるため情報漏えいを防ぎます。
(合わせて読みたい:認証セキュリティと利便性を両立する「iDEA Desktop Cloud × PassLogic」)
https://service.ideacns.co.jp/column/detail24/
これにより、社員は安心して働ける環境を得られ、企業は安定した生産性を維持できます。テレワーク対応だけでなく、災害時のBCP対策としても非常に有効です。
事例:DaaS提供のプロが実践した「快適なテレワーク環境」の構築
私たちイデア・コンサルティングは、お客様にDaaSサービス(「iDEA Desktop Cloud」)を10年以上にわたり提供してきた、仮想デスクトップのプロフェッショナルです。
しかし、その私たち自身も、過去には急激なリモートワーク需要の増大による「パフォーマンス低下」や「運用負荷」の壁に直面しました。
■ 課題解決と効果
そこで、社内DaaS基盤を高性能なサーバーとストレージ(Dell PowerEdge + PowerStore)で刷新。パフォーマンスと信頼性の問題を「完全に解消」しました。
実際の導入事例はこちら:https://www.dell.com/ja-jp/lp/dt/customer-stories-idea-consulting
■ 社員にもたらされた変化
この刷新により、育児や介護などで在宅勤務が必要な社員にとっても、オフィスにいる時と変わらないパフォーマンスを発揮できる「働きやすい環境」が整いました。
時間や場所にとらわれずに業務ができるインフラがあることは、社員の心理的な安心感につながります。
結果として、こうした柔軟な環境整備が、社員のエンゲージメント向上や、ライフステージの変化による離職を防ぐための「強力な基盤(仕組み)」として機能しています。
ADサーバーやファイルサーバーも新基盤に統合し、インフラ全体の最適化も達成しました。
この「自社でDaaSの課題を乗り越え、最適化したノウハウ」と「10年以上のDaaS提供実績」を組み合わせてご提供するのが、DaaSサービス「iDEA Desktop Cloud」です。
私たちは、自ら直面した課題だからこそ分かる「本当に必要なテレワーク環境」をご提案します。
【Point】コストを抑えて「万が一」に備える賢い運用法
DaaS導入にあたり、「全社員分のライセンスを買うのはコストが高すぎる」と誤解されがちですが、「フローティングデスクトップ」を活用すれば、コストを大幅に最適化できます。
フローティングデスクトップとは、仮想デスクトップを個人の専用環境とせず、共有の仮想デスクトップを利用時のみ割り当てる仕組みのことです。
オフィスの「フリーアドレス(自由席)」のように、空いている環境をその都度使うイメージです。
例えば、従業員が500名いても、契約(同時接続)するのは「仮想デスクトップ 50台分」だけとし、それを全社員でシェアすることも可能です。
これなら、「基本は出社だが、育児・介護や緊急時だけテレワークを使いたい」というニーズに対し、過剰な投資をせずに「全社員がいつでも使える安心」を用意できます。
まとめ:制度だけでなく「低コストで賢い仕組み」づくりを
育児・介護を支える制度は整っていても、実際に“働ける環境”がなければ、真の両立支援にはなりません。
「誰もが安心して働き続けられる環境づくり」を実現するためには、セキュリティと利便性を両立する仮想デスクトップ(DaaS)が最適解です。
特に、今回ご紹介した「フローティングデスクトップ」を活用すれば、全社員分のライセンスを購入する必要はなく、「500名で50台契約」といった賢いコスト削減が可能です。
「自社の場合、何台くらい契約すればいい?」
「コストは具体的にどれくらい下がる?」
このような疑問をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。貴社の働き方に合わせた最適なプランをご提案します。
ページ下部のお問い合わせフォームより、まずはお気軽にご相談ください。
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コラム
【2025年改正】
育児・介護休業法の
「テレワーク努力義務」とは?
企業の課題とセキュリティ対策の最適解