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学術機関や研究拠点においては、膨大な研究データの安全な利用と、全国の拠点からの円滑なアクセスという二律背反の課題が存在していました。イデア・コンサルティングは、その解決策として「iDEA Desktop Cloud」をSINET(Science Information NETwork)に接続可能な環境で提供することにより、従来の制約を超えた柔軟な研究・教育活動を支援しています。
SINETとは

SINETは、国立情報学研究所(NII)が運用する、日本の学術情報ネットワークです。
その歴史は、前身の学術情報センター(NACSIS)が構築した「NACSISネットワーク」に遡ります。当初は専用回線を用いた閉じたネットワークとして、学術情報の交換や文献検索サービス、大型計算機センターへのアクセスを担ってきました。
その後、大学間の情報共有ニーズの高まりに応じて進化を続け、現在はインターネットプロトコルを完備し、全国の大学・研究機関LANを相互に接続する高度な学術情報基盤へと発展。IPv6やPAアドレス、歴史的PIアドレスにも対応し、2022年4月からは最新世代「SINET6」が運用されています。
SINETサービス提供機関一覧:https://www.sinet.ad.jp/service_provider/service_providers_list

iDEA Desktop Cloud × SINET の導入効果
- ・高速ネットワーク:全国400Gbpsの広帯域を活用
- ・セキュリティ向上:学内ネットワークが直接インターネットに接続されず、安全性を確保
- ・利便性拡充:認証・モニタリング機能で利用状況を一元管理
- ・データ漏洩リスク低減:端末にデータを残さず、移動も不要
主なメリット
- ・テレワーク対応:新たな専用回線を敷設することなく、学外からもVPN不要で学内ネットワーク利用可能
- ・コスト削減:SINETバックボーンを直接活用でき、通信コストを最小化
- ・高い柔軟性:端末スペックに依存せず、クラウド上で必要な環境を即時構築可能
- ・安心のセキュリティ:データをローカルに残さない設計で情報持ち出しを防止
例えば、SINETに加入している大学などであれば、VPNや専用線を新たに用意する必要がなく、追加コストを最小限に抑えながらセキュアな接続が可能です。これにより、学内のネットワーク環境へスムーズにアクセスできるだけでなく、学内システムや他のSINET接続サービスとも柔軟に連携し、研究・教育活動の効率化と利便性向上を実現します。
導入後の効果(例)

- ・研究拠点追加に伴うネットワークコストを大幅削減
- ・接続拠点追加のリードタイムを短縮し、研究活動をスムーズに推進
- ・VPN不要のため、学外からも安全・快適に利用可能
- ・ユーザーインターフェースがシンプルで教育コスト不要
iDEA Desktop CloudとSINETの組み合わせは、研究・教育機関における「セキュアで快適な研究環境」を実現します。

コラム
iDEA Desktop Cloud × SINET接続
より高いセキュリティと利便性を両立