導入事例

大学DXの実現:プライベートクラウド型
仮想デスクトップサービス 導入事例

大学DXの実現:プライベートクラウド型
仮想デスクトップサービス 導入事例

大学DX(デジタルトランスフォーメーション)構想のもと、リモートワーク環境を目指し、いつでも・どこでも・どのデバイスからでもシステムにアクセスできる環境を整備することによって、業務の効率化、運用保守費の削減、災害対策の徹底を実現しているA大学様の事例をお伝えします。

リモートワークができる大学を目指す

東日本大震災の影響を直接受けたA大学様では、コロナ以前からいち早く大学DX構想のもと、リモートワークができる環境構築に取り組んできました。リモートワーク環境とは、出勤しない、働く時間を定時に縛られないワークスタイルとして、学外からいつでも仕事ができるように、「いつでも・どこでも・どのデバイスからでも」システムにアクセスして働ける環境づくりのことです。

またコロナ禍をきっかけに職員の多様なライフスタイルに寄り添うため、率先してリモートワークができる環境づくりに取り組む必要がありました。今までもオンプレミスサーバー上に仮想デスクトップ環境を構築して利用してきましたが、これは学内に出勤しないと使えない環境であったため、リモートワークに対応できていませんでした。いつでも・どこでも・どのデバイスからでも仕事ができる環境づくりのためには、学内だけでなく学外からいつでもアクセスできる仮想デスクトップ環境を導入し、コロナ対策を率先して主導する必要がありました。

「仮想デスクトップ」環境を「DaaS」上に新規構築する

A大学様ではリモートワーク環境の構築以外にも新しい要望として、様々な大学DX構想に取り組む計画がありましたが、それらに柔軟に対応できるインフラ基盤がなかったため、学内で統一した基盤構築が急務となっていました。具体的には、学内の部課ごとに設置されている様々なオンプレミスサーバーを廃止し、インフラ基盤をクラウド移行することによって、運用保守費の削減及び、災害対策の徹底を目指しました。

インフラ基盤をクラウド移行することで、職員を煩雑なハードウェアの運用保守業務から解放しただけでなく、当初オンプレミス基盤上で運用していた仮想デスクトップ環境をクラウド移行することにより、遅い・重い・つながらないといったパフォーマンス問題が改善され、ユーザーの使い勝手が良くなりました。また、東日本大震災のような天災の影響を受けないためにも、災害時のシステム停止リスクを回避する手段をとることができました。

iDEA Desktop Cloudの特長

A大学様で採用いただいたクラウド環境は、当社が提供する「iDEA Desktop Cloud(イデア・デスクトップ・クラウド)」と呼ぶ、グローバルで利用されている製品「VMware Horizon DaaS」を利用したサービスです。特長として、仮想デスクトップの提供のみならず、IaaSとしてのインフラ基盤も同時に提供できる点にあります。これにより、オンプレミスサーバーを少ない工数でクラウド移行できるメリットが受けられます。

iDEA Desktop Cloudは、何時間利用しても、あらかじめ決められた固定料金でサービスを提供します。24時間365日いつどれだけ利用しても、利用料金は固定です。国立大学や官公庁など、入札でどのサービスを導入するか決定しなければならないお客様にとっては予算上限が決まっているため、固定課金でサービス提供される当社のサービスが適していると言えるでしょう。iDEA Desktop Cloudはパブリッククラウドではなく、専用の物理ホストを割り当てたプライベートクラウドなので、契約リソースの範囲内であれば月額固定費用でご利用可能となります。

またiDEA Desktop Cloudは、いつでも・どこでも・どのデバイスからでも利用したいユーザーに適したサービス形態であるので、スキマ時間を活用したい、柔軟な働き方に対応するインフラ基盤として、最も適したサービスといえます。これに対して従量課金でサービス提供されるパブリッククラウドを利用するとなると、例えば1時間ごとに課金されるため、無駄な利用料金を節約するためにユーザーに対してこまめに切断処理を依頼したり、長時間利用しているユーザーにアラートを通知したりする手間が発生してしまいます。もっとも1日8時間の固定時間であれば、従量課金のほうが安くなる試算もありますが、それでは柔軟な働き方には対応できません。

当社イデア・コンサルティングに依頼するメリット

オンプレミスサーバーの運用保守をハードウェアベンダーやシステムインテグレーターに作業依頼すると、少しでも保守範囲から外れた場合、高額な追加料金を請求されてしまう可能性があります。なぜなら、それらの企業は総じて大手企業であるため、提供するサービスごとに担当部署が違い、提案から見積、導入作業まで部署ごとに交渉して、サービスごとに厳格な作業範囲が決められてしまうからです。

それに対し、当社は中規模のコンサルティング会社であるため、お客様の要望ベースでお見積を行い、導入作業もワンストップで実施するため、お客様のご希望に応じた作業範囲を決めることができます。また当社は特定のハードウェアやクラウドサービスを専業としていないため、お客様の要件を聞いて、全体最適な提案を行うことができます。よって、仮想デスクトップに適さないお客様には、iDEA Desktop Cloudを無理に提案することはございません。

例えば仮想デスクトップが適さないお客様として、「グラフィック系のデータを扱いたい」、「Web会議が頻繁にある」、「オフラインで使いたい」、といったお客様が相談に来られましたが、そういったご要望をお持ちのお客様には、「グラフィック系の業務としてどのようなことをやっていて、何台のPCが対象となるか?」、「Web会議を仮想デスクトップではなく、接続元PC側で実施することは可能か?(物理PCと仮想デスクトップのハイブリッド活用)」、「オフラインで実施しなければならない業務やその理由は何か?」、などをヒアリングした後に、仮想デスクトップのみに業務を寄せるのではなく、仮想デスクトップ+既存環境をハイブリッド利用することを提案しています。

そもそもインフラ基盤の構築は、ユーザーの要望をすべて聞き入れて導入できるものではないのが当社の見解です。ユーザーの要望をすべて聞き入れて導入してしまったからこそ、各部課にサーバーが設置され、運用保守コストが膨らんでいるからです。当社では、ユーザーの要望を丁寧にヒアリングさせていただき、仮想デスクトップが適さないご要望については、お客様の利用環境に合うシステムをご提案させていただいています。

一度も対面で会わずに導入を成功させる

導入時期がちょうどコロナ禍の時期と重なっていたため、提案からシステム導入、その後の運用保守に至るまで、一度も対面することなく全てオンラインで作業を完了させる必要がありました。そのため導入期間中は、クラウドベースのタスク管理ツールを使って課題管理を行い、日常のコミュニケーションはチャットやWeb会議を利用してプロジェクトを推進しました。このコミュニケーション方法は現在、当社が他大学で進めている導入プロジェクトにも活かされています。

このように一度も対面することなく全てオンラインで作業を進めてきましたが、導入作業自体は計画通り、4ヵ月間で完了しました。プロジェクト要員は、当社が最大10名、お客様が最大5名で実施しましたが、お客様の5名については、専任ではなく他の業務との兼任でプロジェクトを推進しました。

その体制のもと、全学共通のインフラ基盤として、iDEA Desktop Cloudを中心に据え、約1700台の仮想デスクトップ環境が整備できました。また、完全なリモートワークによる体制で8業務システムをオンプレミスサーバーからクラウド環境に移行し、AzureやSINET※とも接続を行うことができました。



※SINET6(Science Information NETwork(サイネット))
SINET6(サイネット)とは、国内の大学、研究機関の学術情報基盤として、国立情報学研究所が運用している情報通信ネットワークです。
当社イデア・コンサルティングでは、SINET6の提供機関として公式に認証されています。

SINET6サービス提供機関一覧:
https://www.sinet.ad.jp/service_provider/service_providers_list

今後の計画

A大学様では残りのオンプレミスサーバーを順次、クラウドに移行する計画です。各部課でサーバーやシステムを調達するとコストが割高となりますが、基盤を統一することにより大学DX構想を推進すると同時に、更なるコスト削減、運用保守の負担の軽減が可能となります。移行先の基盤として、当社の基盤を活用していただけるよう、引き続きA大学様をご支援させていただく予定です。

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